補足説明
今回は補足説明になります。
その1ラッカーパテ。
今回のシタデル塗料の記事で使っているラッカーパテはタミヤラッカーパテになります。
(画像はタミヤさん公式ページから)
そもそも模型のパテとは?
色々な使い方、使い分けができますが私は基本的にエポキシパテ、ラッカーパテ、ポリエステルパテを使用しています。(他にも瞬間接着剤パテなど。)
エポキシパテ→2つの材料を混ぜて化学変化で硬化させるパテです。特に匂いもありません。
主に1から形を作る際おおまかな形を作る時に使っています。超硬くなる紙粘土みたいな感覚です。
ラッカーパテ→今回使用したものです。何かと混ぜる必要なくチューブから出してすぐに使えます。またサーフェイサー(下地塗料)のようにラッカーの溶剤と混ぜることで緩くしてつかうこともできます。形を作ったり盛ることは基本的にあまり出来ません。(衝撃等に弱いため)ただ匂いが結構キツいです。
主にパーツ同士の合わせ目を消す作業(合わせ目消し)や退けているところに持って凹みを埋める作業なんかに使っています。この時爪楊枝なんかがあると扱いやすいです。
ポリエステルパテ→2つの材料を混ぜて硬化させるパテです。ここまではエポキシパテと同じに思えますが硬化剤の量が細かく決められており(例:主剤の〇%など)間違えると固まらなかったりします。扱いの点では一番難しいかも。また匂いもあります。
主に大きな隙間などを埋める際に使っています。また盛ることが出来るためパーツを作るのに使う方もいるそうです。ちなみに硬化後はこの中では最も固くなります。
以上でパテの説明です。何となくポリエステルパテが悪く見えてしまう文章ですがどれも良い点と悪い点があるので使い分けるのをおすすめします。
その2、2度切り
2度切りとはパーツを切り取る時の技法です。
※左のパーツの青い所をランナー赤いところをゲートと呼びます
パーツを取り外す時直接ニッパーで取り外す(1枚目)と取ったところが白くなったりえぐれたりします。その際ゲートごと切り取り(2枚目)二回切ることでパーツへの負担を減らす方法です。
左がゲートごと切り取ったもの右が直接切ったものです(今回はガンダムシリーズのプラモデルを使用しています)
二度切りの場合このようにゲートを切り落とします。二回切るから二度切りってわけです。
ちなみにこれくらい差ができます。1度で取り外した物は少し白いのが残っているのがわかるでしょうか?
このように差ができる訳ですが2度切りをしても残る場合がパーツによってあります。
そういった際ヤスリで削るか刃物で削ぎ落とすという手が有効です。今回は削ぎ落とす方法を説明します。
まずこのふたつのカッター上がデザインナイフ(アートナイフ、デザインカッターなど名称は様々。)下が普通のカッターです。
削ぎ落とす際はデザインナイフを使うのをオススメします。力をいれやすく刃の向きが違うのでとても切れやすいです。(切れやすいということは怪我もしやすいということです。十分に気をつけて使いましょう。)
ではやっていきます。今回は見やすいように残ったところにマッキーで色をつけました。
刃先で削ぐように外側に動かします。この時自分の身体の方向にはできる限り向けないようにしてください。
少しづつ何回か削ぎました。綺麗になりましたね。
この時に削ったところが白くなってしまう場合があります。その時はヤスリで削る方法がありますがさらに簡単な方法があります。
爪でしごく方法と接着剤を表面に塗る方法です。
今回は黒いランナーであえて白くして試します。
一部白いですね。
ではまず爪でしごくやり方ですがそのまんまです。軽くゴシゴシしてあげましょう。
こうなりました。かなり綺麗になりました。
次に接着剤を塗る方法ですがオススメは流し込み接着剤です。比較的水に近くサラサラで乾くのも早いです。画像の接着剤は両方とも縫ったところを溶かして溶着させるタイプのものです。(有機溶剤で臭いがすごいので換気をしながらやりましょう。)
ではやります。付属の筆先で馴染ませるように塗ってあげましょう。
乾くとこんな感じです。少し光沢がありますがこの辺りは好みや作成物によると思います。
以上です。 二度切り以外にもゲート処理の方法もせっかくなので記事にしました。
次回以降も補足があれば説明していきます。
次に塗るのは金色とグレーの部分です。